統括医長挨拶

信州大学医学部
内科学第二教室
統括医長

中村 晃

 

 2025年度信州大学内科学第二教室(以下、第二内科)の統括医長を務めることとなりました中村晃と申します。当医局は、消化器内科、腎臓内科からなる内科学教室です。新たな年度を迎え、当科の理念や取り組みについてご紹介させていただきます。

当科では、消化器(消化管、肝臓、胆膵)、腎臓領域の疾患に対して、最新のエビデンスに基づいた質の高い医療の提供を目指しています。診断から治療、そして患者さんの生活の質向上まで、一人ひとりに寄り添った医療を実践することを使命としています。

若手医師の育成は当科の重要な柱の一つです。指導医による丁寧な臨床指導はもちろん、カンファレンスやハンズオンセミナーなど、実践的な学びの場を設けています。消化器内科、腎臓内科それぞれで研修医から指導医まで屋根瓦式の診療体制で入院診療にあたっており、段階的な知識、技術の習得が可能です。また、医学生の皆さんには、早期から臨床現場に触れる機会を設け、消化器内科、腎臓内科の魅力を体感していただけるよう工夫しています。

当教室の大きな特徴として、消化器内科と腎臓内科という複数の診療科が属しているため、志望科以外にも幅広い疾患の知見を得ることが可能です。”ジェネラリスト”としての内科学を学びつつ、”スペシャリスト”を目指せる環境の構築に取り組んでおり、将来どのような診療現場でも活躍できる総合的な内科医としての素養を身につけることを目指していただけます。

臨床と並行して、当科では活発な研究活動も展開しています。基礎研究から臨床研究まで幅広く取り組み、国内外の学会で成果を発表しています。若手医師の研究マインドを育てることも重視しており、興味ある分野での研究活動をサポートする体制を整えています。

医局員一人ひとりが持続可能なキャリアを築けるよう、ワークライフバランスを重視した勤務体制の構築に取り組んでいます。また、女性医師のキャリア継続支援や、海外留学など多様なキャリアパスを応援する制度も充実させたいと考えています。医局員の皆さんが長期的に活躍できる環境づくりを大切にしています。

当教室は、北アルプスを望む豊かな自然と城下町の風情を残す町並みが織りなす魅力的な街、松本市に位置しています。広大な長野県の多くの主要な医療機関に医局から医師を派遣し、県全域の地域医療を支えているのが当教室の大きな特色です。“ジェネラリスト”として学び、“スペシャリスト”を目指せる当教室に興味を持っていただいた皆様、見学や研修のご相談など、どうぞお気軽にお問い合わせください。

医局員一同、皆様とお会いできるのを心より楽しみにしています。

令和7年4月
内科学第二教室
統括医長
中村晃